2021.12.23

高画質映像伝送システムを用いた経食道エコー画像のリアルタイム伝送実験

検査部の森三佳助教と先端医療開発センターの野村章洋特任准教授らの研究チーム、ならびに株式会社NTTドコモが共同で、モバイルを活用した高画質映像伝送機材を用いた経食道エコー画像の遠隔地へのリアルタイム伝送の実証実験を実施いたしました。

本研究では、経カテーテル大動脈弁置換術において、ドコモが提供する高画質映像伝送システム「LiveU(ライブユー)」を用い、手術室外にいる医師へリアルタイムで経食道エコー図画像を送信し、画質が手術室と比べて同様であり、遅延の問題もなく判読できることを確認いたしました。また、手術室外の医師は映像を確認しながら、TV会議システムを介して手術室の医師やスタッフにコメントや指示を円滑に実施することができました。

本実証実験は、心エコー図の専門医が不足している地方において、高画質画像伝送システムによる遠隔医療の可能性を検証するものです。今後ますますこのような遠隔診療に対するニーズは高まると想定されており、医療現場における実運用を見据えた実証に取り組みながら、遠隔経食道エコー画像伝送システムの社会実装に向けた課題の抽出や運用方法の検証を引き続き行います。

https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/hokuriku/page/211223_00.html