これまでに当院で血清リポプロテイン(a)の測定を行われた方へ
血清リポプロテイン(a)の測定と動脈硬化性疾患に関する後ろ向き観察研究のお知らせ
1.研究の対象
これまでに当院で血清リポプロテイン(a)[以下、Lp(a)]の測定を行われた方
2.研究目的・方法
Lp(a)は、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患との関連が示唆されていますが、これまで十分活用されていませんでした。そこで、日本動脈硬化学会としては、現在の我が国の動脈硬化性疾患診療におけるLp(a)測定の意義を検討するため、今回の研究を行うことにしました。
この研究の目的は、我が国におけるLp(a)測定値の分布と動脈硬化性疾患(心筋梗塞、狭心症、心不全、脳梗塞、大動脈瘤、下肢閉塞性動脈硬化症)との関連を検討することです。また、Lp(a)の値が高い場合に関連する疾患について検討することと日本におけるLp(a)の正常値を検討することも目的です。
研究期間は、研究機関の長の実施許可日から2026年3月31日です。
3.研究に用いる試料・情報の種類
下記の事項を診療録から抽出します。
1)基本情報:年齢、性別(閉経有無)、BMI、冠危険因子(家族歴・喫煙歴)、既往疾患(糖尿病・心不全・脳卒中・大動脈解離・急性冠症候群・下肢閉塞性動脈硬化症)、FHの有無、内服薬
2)臨床検査:RBC、WBC、Plt、HbA1c、Lp(a)、総コレステロール、LDL-コレステロール、HDL-コレステロール、Non-HDLコレステロール、中性脂肪、TRL、Apo-B、Apo-AI、eGFR、CRP
3)画像診断:冠動脈CT(多枝病変、カルシウムスコア)
4)生理学的検査:心エコー(弁膜症・流速)、頸動脈エコー(maxIMT)
5)Lp(a)測定に用いられた検査方法を確認
なお、本研究では生体試料を用いません。
4.外部への試料・情報の提供
外部へのデータの提供は、暗号化されたファイルを用いて、セキュリティの確立しているWEBサーバにて管理します。また、対応表は、当機関研究責任者が保管・管理します。
5.研究組織(利用する者の範囲)
東京医科歯科大学先進倫理医科学分野・遺伝子診療科 教授 吉田雅幸
同 血管代謝解析学分野・遺伝子診療科 准教授 江川真希子
同 循環器内科学分野 教授 笹野哲郎
同 脳神経機能外科学分野 教授 前原健寿
同 先進倫理医科学分野 技術補佐員 深津和美
東京医科歯科大学病院医療情報部 部長 藍 真澄
同 特任助教 山田知明
順天堂大学医療科学部臨床検査学科 教授 小倉正恒
東京慈恵会医科大学附属柏病院 病院長・教授 吉田 博
杏林大学医学部循環器内科 助教 舟橋紗耶華
金沢大学医学部循環器内科 助教 多田隼人
大阪医科薬科大学循環器病センター 特別職務担当教員(教授) 斯波真理子
国立循環器病研究センター病院 医長 片岡 有
6.研究資金・研究者の利益相反
本研究は日本動脈硬化学会の研究費を用いて行われます。研究者の一部は本研究で用いられた検査試薬製造会社のデンカ、ロッシュ、アボットと経済的関係があることが報告されています。
7.お問い合わせ先
この研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて、患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
〒113-8519 東京都文京区湯島1-5-45
東京医科歯科大学先進倫理医科学分野・遺伝子診療科 教授
日本動脈硬化学会副理事長
吉田雅幸
研究責任者:
〒920-8641石川県金沢市宝町13-1
金沢大学附属病院 循環器内科
研究責任者:多田隼人
電話番号:076-265-2000
研究代表者:
〒113-8519 東京都文京区湯島1-5-45
東京医科歯科大学先進倫理医科学分野・遺伝子診療科 教授
吉田雅幸
日本動脈硬化学会副理事長
03-5803-4617