2025.04.04

研究協力のお願いについて

当機関では、下記の研究を行います。研究目的や研究方法は以下の通りです。この掲示などによるお知らせの後、臨床情報の研究使用を許可しない旨のご連絡がない場合においては、ご同意をいただいたものとして実施されます。皆様方におかれましては研究の趣旨をご理解いただき、本研究へのご協力を賜りますようお願い申し上げます。

なお,この研究は,金沢大学または各研究機関の倫理審査委員会の審査を受け,各研究機関の長の許可を得て行っているものです。

1.研究の対象

原発性高カイロミクロン血症の患者さんのうち、2021年度に厚労省指定難病患者データベースに登録され、データベース利用に同意された方。

2.研究の目的

研究課題名:指定難病原発性高カイロミクロン血症の診断・治療に係る全国実態調査研究

この研究では指定難病である原発性高カイロミクロン血症について、本邦での診断・治療の実態を明確とすることを目的としております。

3.研究の方法

この研究では、指定難病登録時検査した血液検査、病歴、及び合併症のデータを使います。必要なデータをまとめ、厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策事業)原発性脂質異常症調査研究班の助言を得ながら共同で研究を進める予定です。

4.研究期間    研究実施許可日~2026年3月31日

5.研究に用いる試料・情報の種類

生年月日、性別、出生市区町村、家族歴、発症年月、介護認定、要介護度、生活状況、血清トリグリセリド値1,000mg/dL 以上、カイロミクロンの証明、繰り返す腹痛 AND/OR 急性膵炎、発疹性黄色腫、網膜脂血症の存在、肝腫大 AND/OR 脾腫大、呼吸困難感、神経精神症状(認知症、うつ病、記憶障害)、急性膵炎による腹痛の頻度(過去 1 年の発作回数)、急性膵炎による入院の頻度(過去 1 年の入院回数)、飲酒量の 5 段階評価(エタノール換算)、リポ蛋白リパーゼ(LPL)活性の欠損あるいは著明な低下(正常の 10%以下)(ヘパリン静脈注射後血漿、脂肪組織生検検体、単球由来マクロファージ)、アポリポ蛋白 C-II の欠損あるいは著明な低下(正常の 10%以下)、アポリポ蛋白 A-V の欠損あるいは著明な低下(正常の 10%以下)、LPL、ヘパリン、アポリポ蛋白 C-II に対する自己抗体の証明、TC、HDL-C、TG、身長、体重、腹囲、血圧、血糖値、HbA1c、クレアチニン、アミラーゼ、P-アミラーゼ、リパーゼ、尿中アミラーゼ、apoC-II、apoC-III、apoE、apoA5、pre-heparin LPL mass、post-heparin LPL mass、pre-heparin LPL 活性、post-heparin LPL 活性、post-heparin 肝性リパーゼ、遺伝子検査の実施、リポ蛋白リパーゼ遺伝子の変異、アポリポ蛋白 C-II 遺伝子の変異、GPIHBP1 遺伝子の変異、LMF1 遺伝子の変異、アポリポ蛋白 A-V 遺伝子の変異、遺伝子変異部位(具体的に記入)、以下の疾病を鑑別し、全て除外できる。除外できた疾病には☑を記入する、

□ 1.III 型高脂血症

□ 2.家族性複合型高脂血症(FCHL)

□ 3.二次性高脂血症

□ アルコール多飲 □ ネフローゼ症候群 □ 神経性食思不振症

□ 妊娠 □ 糖尿病 □ リポジストロフィー

□ ウェーバー・クリスチャン病 □ 甲状腺機能低下症 □ 先端巨大症

□ クッシング症候群 □ ネルソン症候群

□ 薬剤

□ エストロゲン □ ステロイド □ 利尿薬

□ βブロッカー □ SSRI など抗精神病薬 □ 痤瘡治療薬

□ HIV 治療薬 □ 免疫抑制剤

□ その他高 TG 血症を来す疾患

□ 多発性骨髄腫 □ 全身性エリテマトーデス(SLE)

□ 悪性リンパ腫 □ サルコイドーシス

症状の概要、経過、特記すべき事項など、併用薬剤、

□ エストロゲン □ ステロイド □ 利尿薬 □ βブロッカー

□ SSRI など抗精神病薬 □ 痤瘡治療薬 □ HIV 治療薬 □ 免疫抑制剤

□ その他 *その他を選択した場合、以下に記入

記載年月日

診断年月日

6.外部への試料・情報の提供・公表

本学では厚生労働省で匿名化処理後のデータのみを扱い、当該情報は公開データベース等にする予定はございません。匿名化処理後のデータは、解析後に共同研究機関に提供することがあります。データはインターネットに接続のないPCにて本学の個人情報管理者が保管、管理いたします。

7.予想される利益と不利益について

この研究はデータの調査だけを行う研究であり,この研究に参加しても皆さまに直接の利益はありません。予測される不利益として個人情報の流出の可能性は0ではありませんが、そういうことがないようにデータの取り扱いについては,外部に漏れることが無いよう細心の注意を払います。

8.プライバシーの保護について

この研究にご参加いただいた場合、あなたから提供された診療情報などの、この研究に関するデータは、個人を特定できない形式に記号化した番号により管理され、研究事務局に提出されますが、あなたの個人情報が外部に漏れることはありません。

この研究で得られた結果は学会や医学雑誌等に発表されることがあります。このような場合,あなたの個人情報などのプライバシーに関するものが公表されることは一切ありません。

9.研究組織

【研究代表者】金沢大学附属病院 循環器内科 助教  多田 隼人

【研究責任者】金沢大学附属病院 循環器内科 助教  多田 隼人

【研究分担者】金沢大学附属病院 附属病院脳卒中・心臓病等総合支援センター 特任助教 竹治 泰明

共同研究機関

研究機関名 所属部局 所属分野等 職名 研究責任者
大阪医科薬科大学 循環器センター   特務教授 斯波 真理子
東邦大学 医学部 内科学講座 教授 齋木 厚人
地方独立行政法人 りんくう総合医療センター 循環器内科   部長 増田 大作
自治医科大学 内分泌代謝学部門   准教授 岡崎 啓明
日本医科大学 糖尿病・内分泌代謝内科   助教 稲垣 恭子

10.本研究に係る資金ならびに利益相反について

本研究は、厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策事業)原発性脂質異常症調査研究班の資金により行います。本研究に係る利益相反はございません。

11.研究への不参加の自由について

試料・情報が当該研究に用いられることについて、患者さんにご了承いただけない場合には、研究対象としませんので、下記の問い合わせ先までお申出ください。なお、研究結果が既に医学雑誌への掲載や学会発表がなされている場合、データを取り消すことは困難な場合もあります。

12.研究に関する窓口

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。

 【問合せ窓口】金沢大学附属病院 循環器内科 助教 多田 隼人

住所   :石川県金沢市宝町13-1

電話   :076-265-2251