2008年1月~2025年12月の期間に金沢大学附属病院を受診された方へ
「電子医療情報の統合解析による疾患予測モデルの確立と
その実証研究」について
1999年に電子カルテが誕生して以来、医療機関での診療に関するあらゆる情報が電子化され、日々の診療の効率化に寄与しています。しかし、電子化された情報が独自の規格で保存されていたり、保管場所ならびに管理主体が散在していたりすることで、そのような医療情報を一括して管理・出力することが難しい状況が続いています。特に、昨今注目されているような医療ビッグデータを用いた解析結果を、日常診療に還元するシステムを開発・実装しようとすると、このような様々な医療情報を一元的に管理し、かつ個人情報の保護に十分配慮しながら必要時に最適な出力ができる環境を整えることが求められてきています。
このような状況をふまえ、本研究ではまず金沢大学附属病院に導入されている日本電気株式会社(NEC)の電子カルテに保存されている患者さんの情報、血液検査データならびに心電図・胸部X線をはじめとした生理機能・画像検査情報を統合します。そして、人工知能(機械学習・深層学習など)を用いた心血管疾患等の発症予測モデルの樹立と、その臨床的効果を評価します。
この研究ではこれまでに行われた検査や治療内容のデータを使いますので、受診された方の負担はありませんし、今後の治療方針にも影響しません。また費用の負担もありません。なお、この研究は、金沢大学医学倫理審査委員会の審査を受け、附属病院長の承認を得て行います。
1.研究の対象
2008年1月1日から2024年12月31日までに金沢大学附属病院を受診された方で、この研究に参加したくない方がいらっしゃいましたら、そのことをお申し出ください。その場合、データは使いませんし、またこれからの治療に差し支えることは全くありません。また、ご自分がこの研究の対象になっているかお知りになりたい方についても、お調べしお答えいたします。
2.研究の目的について
研究課題名:電子医療情報の統合解析による疾患予測モデルの確立とその実証研究
この研究では2008年1月1日から2024年12月31日までに金沢大学附属病院を受診された方で、そのデータを元に、人工知能(機械学習・深層学習など)の手法を用いることで、心血管疾患等の発症を予測するモデルの樹立と、その臨床的効果を評価します。
3.研究の方法について
この研究では、2008年1月1日から2025年12月31日までに金沢大学附属病院を受診された方について、同病院での診療記録(年齢、性別、高血圧や糖尿病、喫煙の有無などのデータ、冠動脈疾患や脳卒中などの動脈硬化に関連する病気になられたかどうか等)ならびに検査データ(血液検査、生理機能検査、超音波画像検査、放射線画像等)、を使用します。このような情報を研究で使用する前には、患者さんのお名前などの個人情報は削除いたします。このような個人情報の保護に関する処理を行ったのち、人工知能技術を用いて各種データとの関係について研究を行います。集めたデータは学会や論文などに発表される事がありますが、個人情報が公表されることはありません。
4.研究期間
この研究の期間は、倫理審査委員会承認日から2028年3月31日までです。
5.研究に用いる試料・情報の種類
情報:住所や電話番号などの個人を特定できるもの以外の全てのデータを使用します。
①患者情報(年齢、性別、身長、体重、血圧、脈拍、酸素飽和度、診療録、病歴、既往歴、内服薬、
家族歴、アレルギー、飲酒歴、喫煙歴)
②生理機能検査情報(胸部X線、12誘導心電図、ホルター心電図、ABI/TBI、呼吸機能検査)
③超音波画像情報(心臓超音波検査、頚動脈超音波検査、動静脈血管超音波検査)
④放射線等画像検査情報(CT画像、MRI画像、核医学検査画像、心臓カテーテル検査)
6.外部への試料・情報の提供・公表
当該情報は、氏名・住所等の個人情報ならびに金沢大学IDを削除し、研究用の仮IDを付与した研究解析用データを、倫理審査承認日以降に作成します。このように作成した研究解析用データを用いて解析を行い、仮IDと金沢大学附属病院IDの対応参照表は別途作成した上、金沢大学の個人情報管理者(野村章洋、野口昌寛)が保管ならびに管理します。
7.予想される利益と不利益について
この研究は既存のデータのみを用いて行う研究であり、この研究に参加しても患者さんに直接の利益はありませんが、研究結果が公衆衛生の向上に寄与しうることが期待されます。予測される不利益として個人情報の流出の可能性が全くないわけではありませんが、そういうことがないようにデータの確実な解析前処理、ならびにその取り扱いについて外部に漏れることが無いよう細心の注意を払います。
8.プライバシーの保護について
この研究にご参加いただいた場合、あなたから提供された情報などのこの研究に関するデータは、氏名等の特定の個人を識別することができる記述等を削り、代わりに付与した新しい符号または番号(研究用ID)により管理され、金沢大学に提供されますので、あなたの個人情報が外部に漏れることはありません。
この研究で得られた結果は学会や医学雑誌等に発表されることがあります。このような場合、あなたの個人情報などのプライバシーに関するものが公表されることは一切ありません。
9.研究参加に伴う費用の負担や通院について
この研究に参加することによる費用の負担や研究のためだけの新たな通院はありません。
10.研究組織
【研究責任者】
氏名:野村 章洋 融合研究域融合科学系 / 附属病院循環器内科 教授
11.研究への不参加の自由について
試料・情報が当該研究に用いられることについて、患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象としませんので、2026年3月31日までに下記の問い合わせ先までお申出ください。
お問い合わせ先:金沢大学附属病院
研究責任者:野村 章洋(融合研究域融合科学系/附属病院循環器内科 教授)
住所:石川県金沢市宝町13-1
電話:076-265-2259
12.研究計画書など資料の入手について
この研究の研究計画書など資料の閲覧を希望する場合は、研究に関する窓口にお問い合わせ願います。
13.研究に関する窓口
この研究の内容について、わからない言葉や、疑問、質問、自分がこの対象の対象になるかなど、更に詳細な情報をお知りになりたいときには、遠慮せずにいつでもお尋ねください。
研究機関の名称:金沢大学附属病院
研究責任者:野村 章洋(融合研究域融合科学系/附属病院循環器内科 教授)
住所:石川県金沢市宝町13-1
電話:076-265-2259